こんにちは。ミニマリストkokoです。
わたしが和食料理人をやっていたころの料理長は「料理は味の次にお箸が大切」というのが口癖でした。
当時は私も若くて何言ってるんだろ?っていうのが半分、へぇそうなんだ!が半分といった心境で(笑)
そんな私を察してか、「これで1週間料理盛ってみなさい」とプラスチックのいわゆるエコ箸と、中は木材だけど表面に塗装がされているタイプの2膳渡されました。
いわゆるヤスモノのお箸には慣れていたわたしは難なく一ヶ月間一日に数百皿分の料理を盛れていたので
「え・・箸ってほんとはそんな関係ないんじゃ・・?なんでもいいよね?」と思いながらもそれを使用し続けていたとある日!
料理長:「koko、その箸使ってみてどうだ?」
という問いかけに「すみません、正直違和感なく使えてるな~。と思ってしまいました」と答えた私。
料理長:「じゃあこれから一週間この竹箸使ってみ。やめられなくなっちまったりしてな!クククッ(笑)」
と言い去っていく料理長。
・・・一週間後、わたしはまんまとその箸を手放すことができなくなりました(笑)
なんせ
・食材を掴むための握力がそれまでの半分以下
・乾いた小豆だって一発で掴める
・麺るいも滑り落ちることなし
・手への負担ゼロ
塗装されていたりプラスチック製のお箸がよくないわけではありませんが、手への負担が3分の1に軽減されました。
それを当時料理長に伝えたところ
「お客様は(気づかずとも)手の力が抜けることで味や見た目に集中できる。だから箸は味の次に大切。使いやすい使いにくいを見分けられるのも料理人の特権」と教えてくださいました。
料理長っ!ヒューーーーっ!カッチョイー!(本人に言ったらぶん殴られる)
・・・ってこと昔あったよなそういえば!(突然思い出した)
そして条件反射てきに確認した我が家のお箸は、塗装タイプでしたっ!
先端から塗装が剥がれてきてしまってて
こ、この剥がれた部分はわたしが食べてしまってるのか?
それとも、洗った時に消え去っているのか・・?きっと後者に違いない!
という都合のいいことを考えながらボロボロになったお箸を買い替えるべく!お箸を探していました。
最近「竹」にドハマりして、カゴ類を竹に買い替えたところでありますがこのたびお箸も竹にしましたっ!!
料理長が貸してくださったお箸も竹だったので絶大な信頼をしております(笑)
同じ長さ、同じ種類を私と相方用に二膳。
これは「煤竹(すすたけ)」といって、家屋の天井や屋根裏など骨ぐみに使用されていた竹で
トタン屋根が主流になった現在ではかなり貴重な存在になっているそうです(店員さん調べ)
何百年単位で囲炉裏から発生する煙に燻され続け、経年経過により色が茶色になっていく。
竹自体もビンテージもんってことです!ウェーイ!!
1膳なんと1020円(税別)
よーく観察してみると、手作りなのでそれぞれ色みも歪み方も、そしてしなり方も若干違います。
職人さんの技が光ってる!
先が細く作られているので、このお箸に掴めないモノはないってぐらいサクサクつかめます。(なるべく先の細い竹箸がいい!)
真ん丸のミニトマトも、うずらの卵も、豆も、海藻も、1発で、スッ。
お茶碗にこびり付いたお米も、スッ
久しぶりに軽い箸裁きができて、毎日の食事が楽しくなりました☺
WEBでも煤竹箸の取り扱いあるみたいですね☺
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※栄養学について書いている記事は、医療を否定するものではありません。
学んだことを、私自身に試した結果、個人的な体感を記すものです。
真似をされる場合は医師の判断を得たうえで、自己責任でお願いいたします。